アヤワスカセッションが終了し、アイリスに「高次の存在が私を通じてお礼を言っていた」と伝えた。その後、ボイスレコーダーの記録削除未遂などいろいろな出来事があったが、無事に部屋に戻ることができた。セッション後は頭の情報処理が忙しく、毎回眠ることができない。脊髄のパルスも少しずつ落ち着いては来ているが、まだ流れ続けている。
部屋に戻ってからは、高次の存在と一緒に瞑想をし、意識レベルを上昇させる練習をした。集中力を高めていくと、光が輝き出すイメージが浮かび、みんなで一点に意識を集中させ感謝を感じると、脊髄のパルスが激しくなった。それが私の今の限界のようだ。幽体離脱や次々にイメージが湧いてくることはないが、ポジティブな状態での考えの閃きはできるようだ。しかし、それが自分の発想なのか高次からのメッセージなのかは確信が持てない。
これからは、瞑想してポジティブな愛と感謝でパルスを流し、閃きが湧いたらそれに従うトレーニングをしてみるつもりだ。残りの人生については、仕事は好きなことをやれる範囲でやれば良いという指示を受けたが、もっと具体的なアドバイスが欲しい。正直、今の選択可能な範囲で平均以上の収入があり、好きと思える仕事は見当たらない。何かを妥協しないといけない。
生活スタイルとしては、お金があっても清貧で必要最低限のもので生活することが推奨された。物への執着を減らすことが幸せにつながるという。車とか不動産、趣味のものは買うだろうが必要以上に持つことは危険ということ。一人で車を何台も所有したりとか。また、身体を鍛えて知識を蓄えること、人と競うのではなく自分の成長に焦点を当てることが重要だと言われた。
普段から超常的な能力が欲しいという願望があり、幽体離脱を意図的に行ったり、サイキックヒーラーの能力を得たりしたいと思っている。具現化能力やゴーストが見えるといった類のものだが、これらの欲求の根本には特別になりたいというエゴがあるようだ。しかし、これは好奇心によるものでもある。アイリスは必要以上に知りたがるのもエゴだと言っていたが、納得はできていない。
帰国したら、再度本や動画を読み返して知識を定着させるつもりだ。こういった高次の世界を信じるか疑うかは人の自由意志に委ねられている。信じる要素も疑う要素も同じくらいあり、どちらを選択すれば幸せになれるか、成長できるかは自分で決めればよい。どちらの世界も全て信じることが中庸でバランスが取れているのだと感じている。
翌日はアイリスと朝食を食べた。最後のセッションで学んだことをアイリスに伝え、アイリスがシャーマンの目線で考えを伝えてくれた。あと、色々質問した。アイリスの一族は代々シャーマンをしているとのこと。アマゾンのジャングルの先住民だったが引っ越しして現在の場所に住んでいるとのこと。現在もジャングルにプラントを所有しているとのこと。毎週何人かセッションに来ている。私の次の週は5人ほどヨーロッパから医者やそのほかの学者みたいな、つまり私よりしっかりした人がセッションに来るとのこと。私の時は一人だったが珍しいとのこと。ヨーロッパの人々は知識があり過ぎるため、こういった世界を疑う傾向があるらしい。そんな話をしているうちに迎えのタクシーが来た。
私は人見知りのためか日本でも腹を割って話せる人は少ない。そんな私が異国の地で言葉も文化も違う人とここまで心が打ち解けあったのは初めてだった。帰り際に涙を流すアイリスを見て血も涙も無いような自分の感情が揺さぶられた。この出会いも大きな財産になった。
帰りはリマのサクラホテルで夜まで過ごして深夜便でペルーを飛び立った。スペイン語で話しかけて料理を注文したり、道を尋ねたりとまあまあ図太くなった気はする。リマからロスまでのフライトはしんど過ぎて死にそうだった。ロスから香港までは更に長距離なので覚悟はしていたが幸運なことに私の席の列から空席になっており横三列を独占することが出来た。そのおかげでエコノミーにもかかわらず足を延ばして爆睡することが出来た。こういったラッキーもセッションのおかげか。香港に到着する時は気流の関係か、香港上空を何度も旋回して雲の織り成す絶景を堪能できた。香港から大阪へは4時間程度だが体力が無くなっていたので本気でキツかった。帰国後一週間は疲労が抜けずに体力を戻すまで時間がかかった。まあ何とか無事に帰ってこれて良かった。
これから新しい仕事を見つけたり挑戦したりと、まだまだ人生は続く。正直どうなるか分からないことだらけだが予定調和なので感謝して歩んでいく。